2021年08月28日

ピストンの計算の1.3 つり合い(VSR10版)

ワールドスタンダードなエアコッキングエアソフトガン VSR10 Gスペックを
分解してピストンの計算をやり直しました。

今後、バレル内の計算はVSR10 Gスペックを使って進めます。

前回と同じように
ノズル先端を指でふさぎ、
ピストンをゆっくりもどしてやると

45mmほど戻ったところでつりあいました。
が、
すこしばかりOリングからのエア漏れがあるようで5秒で1mmほど動いていきます。




ピストン前進端位置。



コッキング位置。


この時、
シリンダーのスリット前端からOリング溝の中央あたりまでが約12mm。
これが、加速ポートの寸法となるはずです。



スプリングの寸法を測りバネレートを計算。
バネ自由長の状態でピストン前面がシリンダから1mm飛び出していて、
シリンダヘッドのねじ込み量が9mmなので、
バネのプリロードは10mmとなっているはずです。

バネの自由長は199mmなので、
ピストンが前進端位置の時のたわみは10mmで、バネ長は189mm。

ピストンがコッキング位置の時、ストロークは95mmなので、
たわみが105mm、バネ長は94mm。


ついでにピストンの寸法を測っておきます。
シリンダ内径はφ22.6らしい。
ARESのSUSシリンダの方と同じ。

Oリング溝はやっぱり深くてガバガバ。



ピストンOリングは、たぶんP-18なんだろう。






ケーサン

バネレート

ハカリで引っ張った結果ともほぼ一致。







ノズルを塞いだ時のピストンの釣り合い位置の計算は
46mm戻ったあたり(グラフ値では49mm位置)になりました。
また1mmほど合いません。
圧がかかってOリングがシリンダ内面に押し付けられて摩擦力が高くなる???とか
よくピストンの頭にリング溝まで穴が開けられているのがありますが、
あれもガバガバな溝の中のOリングに圧をかけるためなのでしょう。  ←妄想です。

(前に進む時にはOリングはシリンダとの摩擦で、溝の後ろの壁に張り付く)

けどまぁ、だいたいはオッケーかと。





うちのシリンダ、ハズレだったようで、

溝の前側アールのところに大きなバリが出ていました。
まだ数十発しか撃っていないのにピストンがボロボロ。。。。