2023年09月30日

ARES AMOEBA Striker AS-01 Gen.2の1 シリンダ諸元

φ23.8 x 54mm

VSRと比べると
 ボア +1.2mm、
 ストローク-41mm。
太くて短い。
電動ガンと同じくらいなのかな??


ボルトの長さが8cmほど短いです。

その分、チャンバーの位置が後ろよりになって、インナーバレルは長くなります。


ボルトを引くと、ノズルを見ることができます。


さらに、イジェクションポートを覗けばBB弾が見えます。


ボルトはGen.2の商品説明ではステンレスワンピースと書いてあったようなのですが、
これのパイプは裏側触ってみると継ぎ目あり管のようです。
ワンピースっていうのはボルトハンドル基部の部品がボルト本体のパイプとレーザー溶接?されていることをいうみたいです。

外径φ25.4、内径φ23.8とかなり薄肉なのでちょっと心配です。

それより、内面に継ぎ目のスジがはっきり残っています。ピストンリングの気密がいまいち。。。



ピストン前端突き当て位置を54mmとして


ストローク分54mm下がった位置が、コッキング位置 0mm。
この時、ピストンリングはスリットから見えないので、加速ポートは無しです。


スプリングは電動ガンのものが使えるということです。

が、手持ちの電動ガンのスプリングとは自由長とレートがずいぶん違う感じです。
説明図に書いてあった台湾本国仕様のスプリングは日本仕様の電動の倍くらいのレートみたいです。

日本仕様の付属のスプリングはレートが高めで、自由長が短くプリロードが少なめなので、後半のバネ力が弱くなっていく感じなのかな?


このコンパクトなシリンダーに550mmと長めのインナーバレルがセットされているため、
バレル内減速が起きて初速が低めになっているんじゃないかと思われます。

(台湾本国仕様では強いバネで一気に圧力を上げて速い速度でバレルを通過させる感じなのかな?こんな小さなシリンダなのに初速は130m/sくらい出しているようです。
これをどのような思想で日本仕様にパワーダウンしたのかによっては、効率等のチューニングの伸び代が残っていそうです。)



おまけ

やたらとでっかいマガジンでブサイクだなぁと思っていたのですが、


これって、338Lapua弾のモデルだったんですね。
右はVSRに付いてきた308。

ぴったりのサイズになっていることがわかったらカッコよく見えてきました。

にしてもでかいタマ。恐ろしい感じ。。。。
φ6mmBB弾でよかった。



  

2023年09月15日

加速ピストンの2 初速

加速ポートの働きによって初速が変化します。

まずは、
ノーマルの時のいろんな重さの玉での初速の変化

青が実際に測定した値。
緑はバレル内の計算で求めた初速値。
ケーサンでは何か落ちか間違いがあるようで、実際よりもかなり高めの数値が導き出されてしまっています。
でも傾向はほぼ合ってるみたいなので、実際にコーサクする前の妄想には使えるかと。

玉の重さ0.28〜0.36gあたりのエネルギ値が高いみたい。



次に
今回作った加速ピストンでの初速変化。

全体に初速が上がってエネルギが高くなっています。
0.25〜0.3gあたりのエネルギ値が一番高いようですが、傾向としては重い玉にするとエネルギが落ちていくようです。

計算値では随分とエネルギが高めになってしまっていますが、測定値と傾向は似ているので、
今回作った加速ピストンは、加速ポートと同じように機能していると言っても良いんじゃないかな。

(細かくいうとhopクリック数が違ってたり、エアブレーキが無かったりするので純粋な比較とは違いがあるかもしれません)

で、これだと初速が高すぎなので、もうちょっと下げないといろいろ運用しにくいです。



  

Posted by C.A.M. at 11:27Comments(0)バレル内の計算VSR10

2023年09月13日

加速ピストンの1 工作


なんだかカッコの悪いピストンですが。。。







ツクリカタ


材料。
今日のは長手の余裕がないので(1mm)慎重に段取りを考えて加工を進めます。


止まり穴加工。φ11深さ95mm。
ピストン作りはここが一番めんどくさい。


外形。
高速回転するモノではないからツカミカエてもヘーキでしょう、たぶん。


コッキングドグ部。
この辺はこけし作りみたいなもので簡単。楽しい。


リング溝。
この位置が加速ピストンたる所以。



Oリングは寸法いろいろなので、また今度なんか書きます。
今回はVSR純正と似ているAS568-115を使用。



ノーマルと比較。
つまりリングの位置が30mm下がっています。
他はピストンの全長も同じ、バネの入る止まり穴も同じ深さです。


コッキング位置。


ピストンリングが効き始める位置。
ピストンが42mm進んだところから空気の圧縮が始まります。
つまりここまでが助走。加速ポート仕様。


しかし、
ピストンリング前の径をφ22としましたが、これだとスリットからの排気が良くないようで、
きちんと加速されていないようでした。
初速もホップ回転数もノーマルと比べてほんのわずか高いだけでほとんど同じ。


なので、リングよりも前側をφ21として、加速中の排気が良くなるようにしました。
重量も33gあったものを少し無駄肉もそいで、

できました♪
重量27g。
(ノーマル19gなので、ちと重いため加速が悪くなる。)
これで、初速もホップ回転数も高くなりました。
実験結果についてはまた後日。


VSRなどのエアコキライフルは、
電動みたいに安価にシリンダスリーブを交換できなくて、
高価なシリンダー(ボルト)のスリットを加工することで加速ポートの長さを変更するのが常識的でした。
一度加工してしまうと元には戻せないので、ピストンの交換のみでできる方法を考えてみました。 ← ビンボー性





おまけ



加速ポート機能の確認方法。

ノズルを指などで塞ぎ、
①ピストンをマイナスドライバなどで押さえながらゆっくりと戻した時にピストンが止まる位置に印をつけます。
②ピストンをマイナスドライバなどで引いて、バネの力で戻します。その時のピストンが止まった位置に印をつけます。
加速ポートからきちんと排気されていれば①と②の印はほぼ同じ位置になるはずです。
(注...物理で言う断熱圧縮では同じになるはずですが、実際には熱がシリンダ壁などへと逃げてしまうためバネで勢いよく押したほうが前まで進むんだっけか?)

で、
φ22の時はバネで押した時はゆっくり動かした時より6mm後ろで止まりました。
つまり加速中の排気が悪く空気がたくさん圧縮されたのかと。

φ21にしたところ差は2mmとなったので、加速中の排気が良くなったようです。
(先端部の隙間がシリンダヘッド的容量となるため圧縮圧力が少し下がるかも。)

これで、シリンダに加工を施すのとほぼ同じ特性がピストン交換のみで得られるようにできました。




  

Posted by C.A.M. at 22:29Comments(0)こーさくVSR10

2023年09月04日

VSRアウターバレル作りの7 試作0号完成失敗


カタチにはなったけど。。。



。。


その1で作った不完全ネジ部締め込みのφ30基部のネジを切り落とし、

その5で作ったツバ付き締め込みネジ部を

適当な長さに切って、
穴掘りφ28深さ9mm。

φ30基部はφ28インローにして接着。
つまり、レシーバーへの締め込みネジ部を交換。


締め込み具合はあんまり一定しないようなので、
チャンバーの角穴と取り付けネジ穴を少し広げておきました。

1〜2度程度ならこのくらい広げておけば対応できます。
もっとたくさん5度分くらい広げてもストックつければ見えないけど。
おっとこれは完成後の画像


さらにφ24の先端部を接着。ここのインローはφ26長さ12mm。



表側をテーパーでφ24からφ30に仕上げるつもりで、最近購入した固定振れ止めを使ってみるも、
肝心なバレルの方は接着する時に曲がったみたいで への字になってる。
接着前の最終仮組みの時にがじってしまって、接着の時も手で入らなくて叩いてはめたからダメだったのかな?
なので振れどめのフレをどうやって合わせたら???


しかも、これだと送りハンドルが回せないです。。。。


暑くて頭がグルグル。。。
どんなしてやったかよく覚えてないけどムキになってテキトーに削ってしまいました




接着時の曲がりのせいで下側には隙間が。

0.3mmくらいは曲がってる感じ。

取り付けて射ってみると、

やや右へずれているのと、着弾点が高いです。
右上に曲がっているようです。

ま、
けっこう無理矢理な作り方なので、いろいろと無理があって、いろいろ勉強になりました。


あと、一番大事なところ。
てっぺんの画像が完成姿ですけど、
φ30ブルバレルが嫌で細めにしてみたわけですけど、全然カッコ悪い。。。。
φ30基部が長すぎるんですよね。


次はうまくいくかな???







  

Posted by C.A.M. at 14:03Comments(0)こーさくVSR10